税務署に務めるマジメな公務員・熊沢二郎(内野聖陽)。ある日、熊沢は天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)が企てた巧妙な詐欺に引っかかり、大金をだまし取られてしまう。親友の刑事の助けで氷室を突きとめた熊沢だったが、観念した氷室から「おじさんが追ってる権力者を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」と持ちかけられる。犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢だったが、自らが抱える”ある復讐”のためにも氷室と手を組むことを決意。タッグを組んだ2人はクセ者ぞろいのアウトロー達“どんな役にもなれる元役者”“強靭な肉体の当たり屋”“特殊な偽造のプロ”“母と娘の闇金親子”を集め、詐欺師集団《アングリースクワッド》を結成。脱税王から大金を騙し取る方法を、所有者に成りすまして土地を売る地面師詐欺に設定し、綿密&大胆な計画を練り上げ、チームは壮大な税金徴収ミッションに挑むが……その先には「裏」を読み合う壮絶な騙し合いバトルが待ち受けていた。
上田慎一郎さんから一緒に映画を造りたいと言われて、どれ程の時間をかけてここまで来たか。
韓国ドラマを下敷きに自分の作家性を詰め込んだ映画を撮りたいんだという情熱がすごかった。
「『ここまで大きな商業映画』は初めてです!」という言葉がかなり印象に残っています。
ショーギョーとかゲージツとかそんな区分けはどーでもいいからおもろい映画を作ろうということで走り出しました。
台本打ち合わせをやるたびにシナリオの精度を上げてくる気迫に感心したのを覚えています。
撮影は8月のうだるような暑さの中で始まりました。途中監督がコロナに罹患し、事務所からリモート演出というのも新鮮でした。
スタッフプロデューサー陣も初めてのことだらけで、現場の混乱も少なからずありましたが、元気な娯楽映画が出来上がったのではないかと思っております。お客様の皆さんが、どう見てくださるのかとても楽しみです!
公務員と詐欺師の組み合わせにまずはびっくりしたのを覚えています。
面白い組み合わせだなと。内野さんとのお芝居をとても楽しみにしていたので間近で役を構築していく様はとても勉強になりました。
そして、お互いの利益の為に手を組みながらも徐々に距離が縮まっていく関係性に僕は惹かれたんだと思います。
掴みどころがなく、ふわふわと舞いながらも一点を見つめているこの役は面白かったです。
監督、キャスト、スタッフの皆さんと意見を出し合い作った作品です。是非観ていただけたら嬉しいです。
2018年、まだ「カメラを止めるな!」の公開前でした。試写でカメ止めを観てくださった伊藤主税プロデューサーから「一緒に映画を創りませんか?」と声をかけて頂いたのが始まりです。それから6年。映画が完成するまで、本当に色んなことがありました。
度重なる脚本直しを経た頃にやってきたコロナ。世界の空気は一変し、脚本も大幅な修正を迫られました。主演の内野さんとは撮影前から何度も脚本打ちを重ねました。毎回、内野さんは付箋のぎっしり貼られた脚本を抱えてきました。
コロナ再拡大による1年の撮影延期を経て、迎えた2023年夏、ついにクランクイン。撮影は、内野さん、岡田さんを始め、映画界の猛者たちと共に本音で意見をぶつけあわせる日々でした。とてもハードで、そして、とても幸せな時間でした。
ついに皆さまにお届けできる日が近づいてきました。ドキドキしています。でもそれ以上にワクワクしています。胸を張ってお届けできる最高のエンターテイメント映画に仕上がったと思っています。今年11月の公開を楽しみにお待ちください!